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人生と本棚

今週のお題「わたしの本棚」

本。わたしは、昔から本が大好きだった。自分ではない誰かになったような気持ちになれて、自分では決してできないような体験をしている気持ちになれたからだ。

そんな、わたしの人生を作ったと言っても過言ではない本たちのことを、今では忘れてしまった本たちのことを少し思い出していこうと思う。

キュリー夫人

小学生のわたしは、本屋が大好きで、2週間に一回は本屋に連れて行ってもらい、必ず1冊から2冊の本を買ってもらっていた。

そんなわたしが、絵がかわいいから、という理由だけで買ったのがこの本である。
幼いわたしにはキュリー夫人の夫がなぜ突然いなくなってしまったのかわからなかったし、難しい話は何1つわからなかったけれど、とにかく大好きな本になった。

石を粉砕してドロドロに溶かす工程を真似しようとして怒られたのも良い思い出である。


黒魔女さんが通る!!

黒魔女さんが通る!! チョコ、デビューするの巻 (講談社青い鳥文庫)

黒魔女さんが通る!! チョコ、デビューするの巻 (講談社青い鳥文庫)

キュリー夫人に魅せられてから少し経った頃、わたしはハリーポッターを読み、化学から魔法へと憧れの方向をチェンジした。しかし、ハリーポッターはあくまで異国の話で、自分とはまったく関係がない。そんな時に出会ったのがこの本である。

オカルトマニアの小学五年生、チョコこと千代子が黒魔女・ギュービッドを呼び出してしまい立派な黒魔女になるために修行する、これがあらすじだ。

ここで大事なのは、ただのオカルトマニアの小学五年生が、という点である。わたしはこの小学生が魔女になる、という点に惹かれ、この本を読み、謎の呪文を暗記し、テストでわからないところがあったらとりあえずその呪文を書くという謎の行為をするまでに至っていた。ちなみにこのシリーズはまだ続いているらしい。


涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

小学校を卒業したあとの春休み、毎日最寄駅の本屋に通ってせっせと集めたのがこの本である。あれから5年ほど経つが、それから涼宮ハルヒと題のつく本を買ったのは1回きりである。続きを望むのは不毛なことなのであろうか。

涼宮ハルヒという強烈なキャラクター、キョンという普通を具現化したような、でも本名は明かされていないキャラクター。この2人のちぐはぐながらもなんだかんだ仲良しなところが、キョンハルヒを嫌いになりきれずむしろ好きになっていくようなところが大好きだった。

わたしの胸の中に高校生とは自由ですばらしいものである、という認識を植え付けたのもこの作品である。

ドラッカー リーダーシップ論

まんがと図解でわかるドラッカー リーダーシップ論 (宝島SUGOI文庫)

まんがと図解でわかるドラッカー リーダーシップ論 (宝島SUGOI文庫)

中学生になった頃、ちょうど世間ではもしドラが流行っていた。もちろんわたしも読んだ。そうしてこんな本まで買ってしまった。

けれど中学生だったわたしには理解できず、投げ出してしまったので最後まで読んでいない。わたしには部下はいなかったし会議なんてしたこともなかったのでイメージしづらかったことが1つの原因かもしれない。

なんにせよ、わたしは、難しそうな本を読んで人とは違うんだぞアピールをする痛い中学生であった。ひとり会議の教科書なるものを買ったのもこの時期であった。


ハイキュー!!

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックス)

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックス)

以前のブログにも書いたのだが、わたしは高校1年の4月に骨折をして入院している。その時ちょうどハイキュー!!のアニメが放送されていたので見ていたところまんまとハマり、原作の漫画を買い漁った。正確には母親に買ってきてもらっていたのだが。

ハイキュー!!には高校生の負の部分がまったくと言っていいほど現れていない。現実のように、陰口をたたいたり、友達がいなかったり、そういうことが一切ない。だから、わたしにはとてもキラキラしていて、眩しかった。この作品はわたしにとっての頂の景色であり、日向にとっての影山的な存在がいないわたしは、未だに頂の景色を見たことがない。これはおまけだが2016秋アニメで3期が放送されるので興味のある人は是非みてほしい。


四畳半神話体系

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

これも高1の4月に出会った本であり、わたしが1番大好きな作品である。


不毛な日々を送っているかのように思えた「私」の日常は実はとても豊かで、決して薔薇色ではないけれど幸せな日々だった。

主人公の「私」はとてもひねくれていて、物事を斜めに見る天才のような、そんな人物である。そんな彼の頭の中を覗いているような一人称で進む物語はユニークで、でも時々ぐさっとくるようなことやウルっとくるようなこともある。この作品の良さは読んでこそ感じられると思うので是非、本当に是非読んでほしい。

アニメ化もされている。アニメはエピソードが追加されていてこちらも面白い。原作を読んだ人もアニメ版をみてみると面白いと思う。

ペンギンハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

高1の夏に読んだ作品である。

「他人に負けるのは恥ずかしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥ずかしいことだ。1日1日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりもえらくなる。」

主人公・アオヤマくんは頭が良く努力家で学ぶことが大好きな小学4年生である。どこか大人びている彼は小学生には見えないけれど、やっぱり小学生らしいところがあって、それがとても愛おしい。

この本を読むと、ああ私も頑張らなきゃなぁと思える。周りの状況を気にするよりも自分と向き合って、昨日よりもえらくられるように頑張ろう、と思わせてくれる。

だから大好きだ。わたしが人生で繰り返し読んだ回数が1番の本はこの本である。もう10回くらい読んだと思う。それくらい大好きだ。最近また怠けてきているし読もうかなぁ。

解説も良いので是非文庫版で読んでみてほしい。

アルジャーノンに花束を

これも高1の時に読んだ。高1が1番、人生で本を読んだ時期なのかもしれない。

去年か一昨年かにドラマ化されていた記憶がある。もっとも、わたしはこの作品の良さは紙の本で読んでこそであると思っているので見なかったけれども。

自分より下の人間を見て安心し、自分より下だと思っていた人間が自分よりえらくなっていくことに恐怖する。これは人間の汚い部分で、でもとても人間らしいところで、複雑な気持ちになる。

前半部分がとにかく読みづらいけれど、そこさえ乗り越えればあとはどんどんページが進んでいく。暖かさと切なさに溢れた作品である。

虐殺器官

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

華氏451
華氏451度 ハヤカワ文庫SF

華氏451度 ハヤカワ文庫SF

今読んでいる本である。オーウェルの一九八四年と動物農場を読み、ディストピアものに魅せられた。管理社会、それは恐ろしいものであるけれどどこか未来的で、けれど、必ず滅びゆく運命にあるという儚さも兼ね備えている。そこがすごく面白い。

読んでいる途中なのでまだ感想を書くことはできないけれど、虐殺器官を読んでいる時知っている作品名がでてくると「あ!」となるのが楽しい。虐殺器官は旧版のカバーがかっこいいのでわたしは旧版を買うためにわざわざ本屋を4軒も回った。





いかがだっただろうか。こうしてみてみると、ジャンルの偏りが激しいなぁと思う。本当はもっと書きたい本があったけれど今回は割愛した。まだまだ人生が続いていく中でこれからもたくさんの本と出会えるということが嬉しいしとにかく楽しみだ。

しかし。
新しい本と出会うことは素晴らしいことだけれど、こうして本棚を見つめて過去に思いを馳せ、また本を読み返して新たな発見をするのも楽しいな、そう思った。

今気になっている本は タタール人の砂漠です。夏休みに読めるかな。